転職あるある相談

 

大学院進学か転職で迷っています。どうしたら良いですか?

皆さんこんにちは!協力隊転職ナビの三戸です。

現代社会では、キャリアの選択がこれまでになく多様化しており、その中でも大学院進学という選択肢は重要な意味を持ちます。
今回は、大学院進学のメリットとデメリットを整理し、その価値について考えてみます。

【結論】
はじめに、転職や就職という観点でのアドバイスは以下になります。

大学院修了後に目指す仕事が大体わかっていて、その仕事に就職できる見込みがある場合は良い選択になる可能性が高い

そのように考える理由を、大学院進学のメリット・デメリットと併せて、日本における一般的な就職、転職への影響をお伝えします。

▼大学院進学のメリット
1.専門知識の深化:
大学院では、学部時代等に得た知識をさらに深め、専門性の高い学問や技術を習得します。これにより、特定の分野で高い専門性を持つプロフェッショナルになることが可能です。

2.研究能力の向上:
大学院での研究活動は、論理的思考力や問題解決能力を養う絶好の機会です。これらのスキルは、様々な職種で求められる力です。

3・キャリアアップ:
専門性の高い職種や研究職に就くためには、大学院の学位が必須となる場合が多くあります。協力隊経験者の場合、JICAの専門家や開発コンサルタント、国連機関等を志望する場合に特に当てはまります。

▼大学院進学のデメリット
1.時間と費用の投資:
大学院進学は、学部教育に比べてさらに時間と費用がかかります。特に、奨学金や助成金がなければ、その負担はとても大きなものになります。

2.就職の遅延:
大学院での学位取得には数年を要するため、同世代に比べて就職が遅れることがあります。これは初期段階のキャリア形成の遅れに加えて、ライフプランにも影響を与えるため、一部の人にとってはデメリットとなる可能性があります。

3.過度の専門化:
高度に専門化された知識は、その分野での就職機会を高めますが、他の分野への適応性を低下させる可能性があります。市場の変動によっては、特定の専門知識が過剰となり、転職が難しくなるリスクもあります。

4.タイミングに注意:
転職における年齢は重要なポイントです。そのため、仮に大学院進学で専門性を高めたとしても転職時に年齢が高くなりすぎている場合、採用される可能性が低くなることがあります。

▼日本企業への就職における影響
日本企業への就職に際して、大学院進学はどのような影響を与えるでしょうか。

一般的には、日本企業では学歴が重視される傾向にあり、大学院卒業はプラスに働くことが多いです。
特に技術系や研究開発職では、大学院の学位が求められるケースが少なくありません。
しかし、全ての業界や職種で大学院卒の需要が高いわけではなく、業界によっては実務経験をより重視する場合もあります。

そのため、進路を決定する際には、
目指す業界や職種での大学院学位の評価を事前に調査し、修了後に就職できる見込みを確認することが重要です。

 

▼おわりに
協力隊の後、専門性を高めるために大学院進学を考える方は多いと思います。
ぜひ、上記のポイントを参考にしてください。

また、上記の意見はあくまでも就職や転職の観点からですが、キャリアのためではなく、純粋にもっと深く学びたいという考えもあると思います。
ご自分でよく考えて決断するのであれば、それはきっと長い目で見たときに人生を豊かにしてくれる経験になるのではないでしょうか。

協力隊転職ナビでは、ご自身の思考を整理するサポートも行っています。
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