転職あるある相談

 

開発コンサルタントってどうなの?

皆さんこんにちは!協力隊転職ナビの三戸です。

協力隊経験を活かせる仕事を考えたときに挙がる候補として、
「開発コンサルタントってどうなんだろう?」
と考えたことがある人は多いと思います。

今回は、開発コンサルタントの働き方と向いている人について簡単にお伝えします。

▼開発コンサルタント企業とは?
開発コンサルタント企業とは、主に日本政府が開発途上国向けに行う資金や技術の協力であるODAから案件を獲得し、政府が定めた方針に則って様々なプロジェクトを実施する民間企業の総称です。

分野は、社会開発、農業、保健医療、土木建設、教育など多岐に渡ります。
また、開発コンサルタントになるには、基本的に特定分野の専門性や修士以上の学歴があるととても有利になりますが、会社によってもそのあたりの求めているレベルは異なります。

▼働き方の特徴
開発コンサルタントの働き方の特徴は大きく以下の3つです。

①途上国の現場が近い
JICA海外協力隊の方たちが途上国で経験するようなローカルなフィールドからその国の大臣レベルとのやり取りまで、様々なレベル感において、途上国の現場が近いところで仕事が出来ることが大きな魅力です。

②海外出張が多い
携わるプロジェクトにもよりますが、年間の半分程度の海外出張があることが業界では普通です。
1回あたりの出張の長さは2~3週間程度のものから3ヵ月以上のものまで、企業やプロジェクトにより変わります。

③未経験者は下積みが必要
入社後は、すぐにやりがいを感じやすい業務ばかりではなく、プロジェクトの流れを理解するためにも、先輩コンサルタントの事務作業や経費の精算サポートなどを経験することが多いです。
プロジェクト自体数年かけて実施されるものが多いため、その案件が一通り終了するまで、目安としては3~5年程度の下積み期間を経験することが必要になります。

▼開発コンサルタントに向いている人
では、どのような人が開発コンサルタントに向いているのでしょうか?

①海外出張が多くても大丈夫な方
上記のとおり、開発コンサルタントになると年の半分程度は海外生活になるため、それを踏まえた人生設計をする必要があります。
この点において、将来は国内で生活を考えている人は難しいかもしれません。

②下積み期間を理解している方
また、海外出張と同様にこちらもしっかりと理解をしたうえで入社していただきたいポイントです。
下積み期間には、自分の仕事の貢献度が目に見えづらくなかなかモチベーションを上げられない時もあるかもしれませんが、将来的に一人前の開発コンサルタントになるためと理解していれば踏ん張ることができるでしょう。

③自分がやりたい国際協力以外にもしっかりと向き合える方
最後の点も重要です。
開発コンサルタントのプロジェクトは、基本的に日本政府のODA方針にしたがって実施するものであるため、仮にあなたがこうしたいというような想いがあったり、途上国の現場目線でやりたいと思ったりしても、その通りにプロジェクトが実施できないことが多々あります。
また、会社が獲得した案件によっては、あなたの関心の薄いプロジェクトに配属されることもあるでしょう。

もし、特定の国際協力の形に拘るのであれば、より団体のビジョンに沿って柔軟に活動ができるNGOやNPOを検討してみるのも良いかもしれません。

▼おわりに
開発コンサルタント業界では、協力隊の途上国経験自体はとても高く評価されており、様々な企業において協力隊のOBOGが活躍しています。
協力隊の後、さらに本格的な国際協力の道へ進みたいという方はぜひ検討してみてください。

協力隊転職ナビでは、上記のようなお悩みについてもご面談時に詳しくサポートをしています。
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